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Liminal Painting
画面を直線で二分し、片側には鏡面のようなウレタン塗装、もう一方には薄く下塗りを施したキャンバスという、異なる下地を用意する。ウレタン塗装側には濃色の油絵具を均一に塗布し、それを削ぐことで像を描出する。同時に、削ぎ取った絵具を用いてキャンバス側に描いていく。
削ることで現れる下層の輝きは、ストロークに独特の艶を与える。通常、油彩における光は明るい絵具を重ねることで表現されるが、本作ではハイライトがいずれも最下層に位置する。光を生むために削り取られた絵具は境界を越えて移動し、もう一方の画面では影として定着する。
このような反転したプロセスによって質感の差異が生まれ、分断された不安定な平面の上に、やり直しのきかない線が確かな立体感を伴う像を構築する。また、モチーフにCGを用いることで、現実と仮想の境界の曖昧さを示唆している。

Scraped Painting

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